ハムとゼリー

さよならの朝に約束の花をかざろうのハムとゼリーのネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

良い映画だったけど好きじゃない。
母子愛映画として見たらおもしろいんだと思うけど、映画として見たら胸糞悪さが勝ってしまった。

キャラの心情描写はかなり良かったと思う。
エリアルが思春期に年齢と見た目が違う母親に少し惹かれてしまうところとか、レイリアが無理矢理孕まさせられた娘でも会いたいと思ってしまう理由などが納得出来た。

ただイオルフの民が報われなさ過ぎる。
クリムの扱いが特に酷い。過去に囚われて◯んだ哀れな男と描写されてるのがあまりにも胸糞悪い。
クリム視点では何も囚われて居ない、ずっと戦い続けて走り続けて来た。
それなのにあの終わり方はあんまり過ぎる。しかもクリムを56したのは結局あの団長。思わず「結局お前が殺すのかよ!」と叫んでしまった。
しかもクリムが◯んだというのにレイリアはあまりショックにはならず、団長の方による始末。
しかも助けに来た幼馴染を振り払ってまで依存していた娘にやっと再会できたのにすぐその場を去る。意味がわから無い。
キャラの心情が良いとは言ったけどそういう矛盾した点もあった。

せめて最後に王+王子+団長の首が掲げられるシーンがあればこのモヤモヤ感は今よりは少なかったと思う。
すべて上手くいったらそれはそれで面白く無いと思うが、視聴後のスッキリ感は創作の上ではかなり大切な点だと思うのでそこが残念。
感動映画なのに胸糞が勝つのは本当に良くないと思う。

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