美しいお話でした。
英国のヴィクトリア女王とインド人の従僕との間に友情が芽生えるお話。
地位も名誉もお金も全てを持っているが、
自由やプライベートが無いヴィクトリア女王。
そしてインドから派遣された貧乏な若い青年アブドゥル。
予告を見た時は下世話な話になるのかと心配していましたが
そういうシーンは無く、身分も国境も越えた
美しい友情の物語になっていました。
ジュディ・デンチ演じるヴィクトリア女王の表情がキュート。
公務の時は退屈そうなのに、
アブドゥルがいる時の表情は恋する乙女のよう。
インドに対する差別をしない態度も立派でした。
個人的にこの頃の衣装が好きで、
華美なドレスや燕尾服は見ていて豊かな気持ちになります。
月日が経つにつれて布が多くなるアブドゥルの服装も必見です。
女王はアブドゥルの事を信頼してムンシ(先生)と呼び
アブドゥルも孤独な女王の相談相手や良き師匠となる。
一見素敵なお話ですがまぁ、それは前半パートで、
後半から「おや?」「ん?」というシーンが出てきます。
アブドゥル目線が書かれていないので真実は分かりませんが
自分を良く見せようとしたり、寵愛を利用していたり、
どこか野心も感じました。
いつの時代もイケメンは強い。
さて、どこまで真実で、どこまで史実なんでしょう。
この映画も21世紀に見つかったアブドゥルと女王との記録から
制作されたように(英国王室は隠蔽していたので)
アブドゥル目線のものは脚色も入っているかとは思います。
イギリスとインドの関係性についても勉強になります。
マンゴー食べたいなぁ🤤🥭