ぺ

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のぺのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

2021年15作目

青く広い空に、カラフル可愛いモーテルの壁、遊びを創造して太陽みたいな笑顔を浮かべて戯れる子どもたち、、それらと対照的な残酷すぎる貧困、大人たちをまざまざと見せつけられて、心がヒリヒリした。
こんなにディズニーの近くに住んでるのに無関心なムーニーたちや、花火を遠巻きに見てお誕生日を祝うシーンは辛かった。

でもヘイリーは決してクソな母親なんかじゃないって思った。無職だし周囲と対立してばかりだし夜遊びも違法行為も売春もするけど、ムーニーへの愛が終始伝わってきた。なにより彼女らがこのループから脱せないのはヘイリーだけの責任じゃないんだよなあ、、

この日常があまりに日常すぎて自分自身が貧困であることを知らない無邪気なムーニー、管理人のボビーの優しさにも泣けた。
救いがなくてしんどかったけれど、うまく全ての理由は言語化できないけれど、大好きな作品になった。
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