YANAREN

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のYANARENのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

長らくclipしていたが、たまたまアマプラを覗くと残り3日で配信期間が終了とのことだったので、慌てて鑑賞。

写真から、キラキラした感動映画かと思っていたが、真逆だった。本当に真逆。

作品の大半は、多くの人にとって胸糞の悪い言葉や映像が続く。
本当にこれがアメリカの現状なのだろうか。本当にここはディズニーワールドのすぐ近くで起こっている出来事なのだろうか。そんな疑念は抱いたけれど、きっと社会に訴えかけるメッセージがこの映画には含まれているのだろう。

ろくでなしを親に持つ子は可哀想だ。しかしそのろくでなしをフィーチャーした後半のカットはグッとくるものがあったのも事実。

ムーニーが料理を長々と食べながら話すシーンが印象的だった。このシーン、母親ヘイリーの視点なのだが、ヘイリーは一言も話さない。ムーニーが変わらない笑顔で料理を頬張るのは見ていられないほど苦しかった。しかしムーニーは彼女なりに母親が苦境に立たされていることをなんとなく理解しており、気丈に振舞っているのだろう。それが余計に心に刺さる。

ムーニー役、ブルックリン・プリンス。彼女が凄い。最後ジェンシーを訪れるシーンは映画史に残ると思う。

それだけに、ラストをモヤッとしすぎな感じが否めない。正直明るい未来は見えないが…
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