フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のつぼのネタバレレビュー・内容・結末

前半は淡々としていて早く終わらないかなと思って見ていた。後半は前半ほど「子供の視点」が感じられなくなっていくのが、一貫していないかんじ。
突然ブラックアウトして終わるので、みんな呆気にとられていた。今まで一番近くて一番遠かった夢の国ディズニーランドへの逃避というのが、美しい終わりかたというか。短編アニメっぽいっていうか。
一番感動したのは、エンドロールが沈黙かと思いきや、始終ディズニーランドのノイズだということ。客席に人がいなくなっていくにつれてはっきりしていく。突然ブラックアウトしたから同時に音も消えたのかと思っていたら、密かに続いていて、そのまま映画館の外まで実は続いていたみたいな、それに気がつかずに劇場を出て行った人がほとんどなんだろうなという、それがすごくよかった。日本だったらエンドロールもみんな静かに座ってるから違って見えるのかもしれないけれど。