子ども達、全くお芝居してるように見えないんだけどどうなっているんだ。本職はデザイナーだというママ役の人も素晴らしかった。あの笑顔！演技力とは監督が引き出すものでもあるんだなあ。ムーニーはクソガキかも知れないけど、アイスクリームの最後のとこを毎回友達に譲ってあげてていい子だな～と思う。そういうとこをさり気なく見せるの上手い。
マジックキャッスルのムーニーのおうちは毎月部屋を変わらなきゃいけないというのに可愛く飾り付けられてるし、芝生もプールもアイスの店もあるし、やっぱりどこか浮世離れしたメルヘンさを感じていたんだけど、ラスト唐突に日本の私でも分かるリアルな景色が出てくる。でもそのリアルな景色はこれ以上ないくらい非日常の象徴で、ムーニー達にとってはそれこそ行ったことのない夢の国で、現実から逃亡するにはそこしかなかったんだと思う。
ラストの景色がもしも真っ直ぐ伸びる高速道路だったら、感じるものは全然違ったと思う。
あんなに優しい管理人なのにどうやら家庭は壊れているらしいとか、ソーダを買うジジイの悲哀(クソ野郎ですが）とか、色々心に残って考えてしまう。シングルマザーだけでなくシングルファーザーも居たことなど。
