フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のaoiのネタバレレビュー・内容・結末

子どもの目から見た世界はいつだって輝きと魔法に満ちている。
フロリダのディズニーの隣に実際にある貧困地帯。子どもの視線で描かれる画面は色とりどりでいつだって楽しげなのに、時々大人の視線になるとその危うさが浮き彫りになる。
最後には、その子どもの”魔法”すら解けてしまう。ラストの解釈はいろいろあると思うけど、ジャンシーはムーニーをマジックキングダム”魔法の国”に連れて行って、魔法をかけ直そうとしたのかな。

学も品もなくてどうしようもないけれど、ムーニーにとっては最高の母親のヘイリー。20歳前後の彼女もきっとかつて”ムーニー”だった。貧困の連鎖をどうすれば止められるのか、パステルカラーで彩られる物語は直接的ではないけれど、難しい問題を問いかけてくる。