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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法の8810のレビュー・感想・評価

3.8

観賞後、監督は何を伝えたかったのかと無音のエンドロールの中考えてしまうような作品でした。

作品は全体を通して、色鮮やかな色彩の映像に、子供目線でのカメラワーク。きっと色彩なんかも子供を通して見た煌びやかな世界観を表現してるのだと思います。
後半に差し掛かって行くにつれて、魔法が解けたかのように現実問題が浮き彫りに。
鮮やかな映像に反した、平穏な生活が崩れかけていく様は何とも不思議。
幼少期に普段何気なく生活している裏では見えていない大人の苦労があったんだなと。
最後のディズニー内の映像がハンディカメラなのもゲリラ撮影して作品に組み込んだと聞いて驚き。
監督の本気さが伝わります。。

ディズニーの隣の安モーテルで暮らす人々が題材となっていますが、日本で言うところのネカフェ難民のようなものなのか?この作品は色々なアメリカの社会問題を取り上げてるドキュメンタリーなのかなと本当に捉え方も多用する作品だと思います。
見た後に胸に違和感が残るような作品ではありますが、自分は嫌いじゃないです。
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