このレビューはネタバレを含みます
物理的にはフロリダ・ディズニーの近く、
心理的には途方もないほど離れている安モーテルが舞台。
序盤からメインの親子がどうにもこうにも好きになれず観るのが辛い。
はっきり言ってムカつく親子、という感じ。
兎に角モラルの欠片も無い母親と超ド級のイタズラしかしないの子供。
友達の子供も超超ド級にヤバい。
でも子供たちに罪は無いんだろうな。
(いや、あるかな)
育児放棄みたいな感じだもんな…。
どう考えても離れて暮らした方が良いよ。
親子でヒッチハイクして乗せてもらうシーンがあるんだけど、降りた後に主人公たちは左に、乗せてきた車はUターンして右に消えていくのが泣ける。住んでいる世界が違うんだ。
「もうイヤだ、この人たちイヤだよ…」と思いつつ見ていた私の唯一の癒し、それはモーテル支配人の中年男ボビー。一見コワモテだけれど、どうしようもない住人たちをなんだかんだ愛していて、みんなのお父さんのよう。
お客さんのグロリアとの掛け合いは好きなシーン!
貧困問題をテーマにしているし、深く考えさせられる話なのかも知れないけれど、この作品は苦手です。
ラスト、子供たちは憧れの夢の国ディズニーランドに逃げ込みます。
でもね、空想なんです。実際には入ることなんて出来ないのだから。
そこで音も無くプツっと終わる…。
苦手だけど余韻は凄い映画だと思いました。
でもイヤだわー