チャウ・シンチーの『西遊記』の久しぶりの続編。
続編なのにキャストは主演級は総取っ替え!
悟空、突然いい男になった! 目黒祐樹みたい。
なのに、侍女のおばさんとか、三蔵の師匠とか、前作で三蔵が想いを寄せた妖怪ハンターとか、脇役には同じ俳優がいたりする。
そもそも、チャウ・シンチーが製作に回り、監督はツイ・ハークに替わってるんだけど、テーマ曲は同じだし、見ているうちに違和感がなくなってきて続編だとわかる。
CGはバンバン使うんだけど、一見マットペインティングかと思えるような手描きに見えるテクスチャーマッピング。徹底的にカラフルですごくマンガ的。
悟空が大猿になってバーサーカーモードになるとか、元祖中国の『西遊記』に日本の『ドラゴンボール』が影響してるのがよくわかる。
日本の『西遊記』だと、八戒と沙悟浄は戦力にならないお笑い担当だが、本シリーズだとそれぞれ名のある大妖怪だから、引けを取らずに戦えるのがいい。
今回は女人に騙されるお話がメインだけど、リン・ユンの美しさが際立ってました。
ラストはお決まりの「Gメン75」でまた笑った。どうしてこれにしたんだろうね。受けるの日本人だけだろうけどね。
前作はファミリー向けにしては残酷なシーンがあったけど、本作はお子さんと見ても安心なファンタジーアクション。実写だけど、ほぼほぼマンガのノリです。
*エンドロール後におまけ映像あり。チャウ・シンチー監督が目立ったカメオで出てくるよ!