なすび

朗かに歩めのなすびのレビュー・感想・評価

朗かに歩め(1930年製作の映画)
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恋愛純愛ストーリーの合間にしっかり挟まれる兄貴と弟分の男同士の愛が熱い。兄貴は女に惚れたため足を洗うと弟に告げ、心付けでお金を渡そうとすると「兄貴自分勝手すぎやしないか、なぜ俺にも足を洗えっていってくれないんだい」としょげるシーンまじ泣く。この弟分子どもが大きくなりすぎたみたいなぽんぽこ狸顔しててそこもなんか情が湧く。対する高田稔はガチ彫り深い男前顔だから対照的でたのしい。

ほんと、妹を轢き逃げしようとした男に惚れるってどうなのよ笑 明らかに「あっ、やべ逃げるぞ!」ってアクション起こしてるからね。まぁでも車で轢かれそうになって出会うちゅうのは少女漫画とか韓国ドラマの鉄板ですね。この妹がやけに可愛くて、『ギター弾きの恋』のサマンサモートンみたいやった。あと妹、人形とか紙風船とかすぐ道にポイ捨てするのなんなん笑 貧乏なはずだろもっと持ち物大切にしろよ。もったいない日本人精神はどこへ行ったんだ、ワンガリマータイさんから怒られるぞ。と思ったけどまさかこんなところにアメリカ映画の影響が現れているとか⁉︎(ちがうよな)

奈良の大仏の真横に車横付けするのほんと衝撃笑笑 VIPすぎる。てかなんか遠近感新鮮やからもはやセットなんかなて疑うレベル。

U-NEXTに「モボ小津安二郎」って紹介されててなんだかむずがゆくなった
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