このレビューはネタバレを含みます
図書館がテーマというより、声とコミュニケーションの映画として観た。独立宣言を怒って読んだり懇願するように読むイベントの様子が映ってたけど、詩人?やボランティアの朗読者・手話通訳士がコレクションに新たな声を与えてる。当時の市井の人も姿も見えそう。
増改築を担当する設計事務所員さん曰く、北欧の図書館は蔵書が多い傾向がある。南欧はほとんど本がないところもあるが、対話や交流の場となってる。図書館は書庫ではない。
ジョージ・ワシントンと黒人女性詩人の手紙のやり取り。リンカーンとマルクスの交流。演説とは異なるプライベートな声の痕跡。
図書館業務とは直接は関係なさそうなことにもコミットしていく様子は行政機関のセクショニズム打破の好例としても見れそう。財源が半官半民だからできる?
ワイズマンというと、議論!議論!議論!のイメージだけど、最近は詩人の声を引くようになってるような気がする