セイミンx世民

スリー・ビルボードのセイミンx世民のレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.5
2021/05/22 ビデマ 1.0倍速 初見

🏅作品
・グレアム・ブロードベント
・ピーター・チャーニン
・マーティン・マクドナー
🏆主女 フランシス・マクドーマンド/主人公
🏆助男 サム・ロックウェル/酔っぱらい警官
🏅助男 ウディ・ハレルソン/署長
🏅脚本 マーティン・マクドナー
🏅作曲 カーター・バーウェル
🏅編集 ジョン・グレゴリー

・内容に関して事前知識ゼロで鑑賞
・オープニング、朽ちた看板を前にした主人公の醸す人生の歩みその困難さと立ち向かう強さを感じさせる短い演出と演技にいきなり魅了された、天才か
・登場人物皆ことごとく素晴らしい演技
・勧善懲悪でもなく、それぞれの視点を描いているのも素晴らしい

・各々利己の絡み合いで保たれる権力の利己と顔を無くした皆の利己
・利他であるべき公僕が利己になると発動する自己保身という名の皆の利己
・落ちてきたケガ人を見て見ぬフリする大衆というところに、そんなことが集約されているかな
・保守的な田舎システムは悪用すると恐ろしい、匿名ネットとよく似てる
・法律は問題解決手段の一つに過ぎず、本来人間力による抑制と解決を目指さなければならないというメタファーも感じる

・愛で悪意に接する事だけが、負の連鎖を止めうる可能性を秘めている、そんなメッセージを感じる
・怒り、赦し、救いがテーマの一つなのかもしれない、キリスト教が根底にあるのかな
・その一方で、怒り、憎しみ、赦し、愛、の間でさまようのが人間という現実をよく描いていて、聖書へのアンチテーゼも感じる

・この主人公ノマドランドの人なのね、オスカー主演女優3回授賞とか異次元すぎるけど納得
・サム・ロックウェルの人間味あふれ深すぎる演技表現に脱帽
・ゲーム・オブ・スローンズのティリオン出てきてテンション上がった、演技、存在感ともに流石

・すばらしい作品でした

※レビュー
・鑑賞 (日/方法/速度/同席/観数)
・オスカー (🏆受賞/🏅ノミネート)
※タグ
・①スコア②観年③方法④言語⑤倍速⑥同席⑦観数
・⑧作年⑨作国⑩スタッフ/担当⑪キャスト⑫オスカー
・(大きな丸○有/黒丸●無/▲不可⑤)