つるばみ色の秋津凡夫

スリー・ビルボードのつるばみ色の秋津凡夫のレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
1.8
弱者利権

怒りの赤が徐々に変化していく物語に軽やかな音楽が良く映えていた。
が、見飽きたキリストのモチーフが鼻につく。

また、キャラクターの殆どが短絡的な思考の持ち主であり、倫理観もおかしい。
ウィロビーの死はヒロイズムに酔った身勝手なものであるし、ぶち壊された学校生活を無理矢理肯定させる様なロビーの結末にも疑問符が付く。
赦しが赦しを来すとでも言いたいのだろうが、ディクソンは兎も角、ミルドレッドは怒りも赦しも徹頭徹尾上から目線であり、嫌悪感を抱いた。

直情的に暴力を振るえる馬鹿が羨ましいよ。
勝手にやってろ。