アメリカの小さな村の物語
ある事件の被害者の母親が作った三つの看板を巡り次々と起きる問題。そこに付随する人々の感情と思考が予想できないほどに錯綜していく。
人間は愚かなもので傷を癒すために何かを傷つけ、自分が傷ついて自分の愚かさに気づき、またさらに傷つく。それでも引き返せない想い。
終始人間臭くて、自分自身の愚かなところや醜さを教えられるような映画だった。
出演者の演技ももちろん、演出もかなり良かった。
明確な事件に証拠、そして犯人がいて終わりがあるのがサスペンス。終わりがなくずっと続いてくのが物語。サスペンスではなくヒューマンドラマとして扱ってるのが本当に秀逸だと思う。
きっと賛否両論の映画だけどこれを観てあーだこーだ言い合う、言い合える映画だと思う。