このレビューはネタバレを含みます
娘を殺された悲しみに暮れる母親が、事件解決に至らない警察を非難するために郊外に3枚の看板を立てる。
事件解決に至るミステリーでも母親の警察への復讐劇でもなく、泥臭い人間ドラマな映画でした。
映画を見ていくと、サムロックウェル演じる人種差別主義でマザコンの警察がだんだんといいやつに見えてきたり、人間の描き方が良かった😄
フランシス・マクドーマンド演じる母親も、悲しみから感情を押し殺して警察・街の人に復讐してるのかと思ったら、彼女なりの葛藤があったりで。
行き過ぎた正義、ぶつけようのない悲しみ、止まらない怒りから行動はどんどんエスカレートしていくが、「怒りは怒りを生む」と言う言葉が彼女を変えた気がする。
「殺すかは道々で決めましょう」の一言に、彼女の心の中で何かが変わってるのだろう、
喪失感に苦しむ登場人物ばかりなのに、どこか笑えてしまうシーンがあるのは脚本の良さなのか、演者さんの良さなのか、すごく良く練られた完成度の高い作品でした🙆