すずや

スリー・ビルボードのすずやのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
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毎度毎度こういう映画に対しては批評するのも申し訳ないし評価もどうしていいかわからないので考察と感想を書いときます

色々考えながら見てはいたんだけど、「人間が色々なしがらみを取っ払ったらどうなるか」っていう映画だった気がした…被害者の母であること、警察官であること。そういうしがらみに巻き込まれて、人は物事に善悪をつけているものだと。そういう様々な色眼鏡を失くした先で、人間はどこまでも善良になりえると言われているような。中にはしがらみを一切持たずに物事を見ることの出来る人もいるし、色眼鏡のかかった世界が普通であると思い込んでいる人もいる。でも、自分なりの色眼鏡を持たない人ほど周りのもたらすいいオーラ悪いオーラに影響されてしまうものだし、自分の色眼鏡をしっかりと持っている人ほど、真実を簡単にねじ曲げてしまうもの。結局、人間は絶対的に物事を見ることなんてできないし、誰かの色眼鏡を通してみた物事をいくつもいくつもかさねあわせて、自分なりの見方を手に入れていくことしか出来ないわけだ。この物語の登場人物は、みんなが正しくて、みんなが悪いもの。そういう話だと感じた。

広告屋の彼が好きだから、オレンジジュースのシーンめっちゃ好きです。
あれこそ、人に色眼鏡がかかる瞬間だよなと。

ルーカスヘッジスがマンチェスターバイザシー以来また出てきたし(しかも同じような役柄で)、ウディ・ハレルソンはとりあえずめちゃくちゃかっこよかった。俳優に大してだとろくな感想が出てこないです。ごめんなさい。
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