企画の噂が立ち上がった段階からすごく楽しみだった1本。
ヘイ監督にとっての"ゲイアイデンティティ"の在り処を、『ウィークエンド』から10年以上の時が経って捉え直すような、そんな1本だった。"クィアであ>>続きを読む
自分がなんで恋人関係を持ちたくないのか、異性愛者の男性にとっての"女性"に押し込められたくないのか、がすごく端的に表現されてて、アァ、嫌だな…ってずっと思いながら見てた。ホモソーシャルの慰み者になるこ>>続きを読む
これまたプロレスを通じて"男らしさ"の呪いを描く良作だった。
まあ子供に自らを"Sir"と呼ばせる父親にろくなのはいないわね…と思ってたら案の定で。プロレスラーの子供が全員男の4兄弟って、悪夢以外の何>>続きを読む
タイムラインごちゃ混ぜ映画としてはかなり見やすい映画だなという印象だった。オッペンハイマーの主観とストローズの主観、そこから派生する回想がかなりはっきり描かれてるし、ふたつのタイムラインが交わる瞬間は>>続きを読む
「特定の人しか踏み入ることの出来ないアイデンティティの領域がある」という事実がなによりロマンチックだよね、という映画だった。
それが結婚をするとか、付き合うとか、子供を持つとか、そういうことにつながら>>続きを読む
ナン・ゴールディンがオピオイド危機に立ち向かうに至るその人生を追う1本。姉のことや、クィアコミュニティでの経験が、彼女を闘いに向かわせている、という構成のうまさに唸る1本だった…70-80年代のクィア>>続きを読む
NTLiveでそれなりに舞台を見てきたつもりだったけど、この舞台装置はぶっ飛んだ…!ターンテーブルをこうにも使えるのか!って驚きだったり、あの照明だったりがすごくよかった。
弱さの原因は"男らしさ"に>>続きを読む
「未確認飛行物体が飛来して3年経った世界」で、非日常が日常になってしまった世界観に、震災、不況、コロナ禍…現実社会のいろんなモチーフを見るようだったしその世界にも"青春"はある…!ってとこ…すごく好き>>続きを読む
たぶん、人間は感情に飲み込まれることを恐れるけど、真に怖いのは感情を失ってしまった人なんだよ、っていう話だったのかなって…
聖書における"犬の力"を引用した"弱き者の復讐"の物語でなかなかよかった。
犬のように駆けずり回り誰の気にも留まらない弱者にこそ強い力が宿る…というお話で。この物語の設定する"弱者"が、社会構造から排>>続きを読む
よく爆音上映で見かけながらも縁がなかった今更の初見。すっげー面白かった…!!!
目指すゴールも音楽も違う3人が、刹那に集まってバンドで演奏した過去を覗き見るような作りの作品。違う3人がそれぞれの感情を>>続きを読む
ましゅぼんの考えた「こんなアクション、カッコ良面白いんじゃね?」が詰まってたし、陰謀論な話の展開もましゅぼんらしいな…という感じでやや胃もたれ気味…
アリアナ・デボースめちゃくちゃかっこよかったし、唐>>続きを読む
なんだかんだで割と楽しみにしてた作品、面白かった!
姉を亡くし母の介護費用に困った売れない作家が、ヤケクソで自分のいちばん嫌いな「黒人のステレオタイプ」にそった作品を書いてみたら白人にバカウケ…という>>続きを読む
確かに『逆転のトライアングル』を選んだパルム・ドールが好きそうな映画だな、という感じだった。
"客観は主観の足し算である"という考えを真っ向から否定し、"客観とは主観の選択である"というお話だった。>>続きを読む
「こんな警察署はいやだ!」と「フランク・グリロvsジェラルド・バトラー」を交互に見せてキメる一本。
フランク・グリロとジェラルド・バトラーの話、いかにもご存知!みたいな雰囲気で出してきたけど、知らない>>続きを読む
SNSでの評判の良さにつられて見てきた。
種類は違うけど"普通になれなくて苦しい"という思いを持つふたりが出会うお話。最初の"自分の方がツライのに"っていう仕草、分かりすぎて泣いてしまったし、お互いが>>続きを読む
いつになったらかけてくれるんだ!と2年前から言い続けてやっと見られた1本。長かった…公式さんの挙動にも不安になりつつ、やっと見られた。
この映画を見ていて、きっとあの時主人公のセルゲイにとってできた>>続きを読む
ひさっっしぶりに劇場で見られるジョシュ・ハッチャーソンが嬉しすぎた…会いたかったですよ……
話的には、提示される謎があまりに多くて、中盤くらいまで本当に大丈夫か??って心配になってたんだけど、どうにか>>続きを読む
この映画はきっと、「喪失」と「時間」の話なんだろうなと思った。
失われたものって、大体卑怯なほどに強い。失われた瞬間に時が止まり、そこから歩みを進めることなく、損なわれることもなく、なんなら時が進むほ>>続きを読む
なんだかんだ見る機会を逃し続けてて今になってしまった。
この物語の、「一人でもどこへでも行ける、二人ならもっとすごいことができるかも」っていうポジティブな可能性の呈示がすごく好きだった。
あと定期的に>>続きを読む
アニメ版に思い入れのある作品だけにずっと見るのを躊躇ってたけど、SNSでの評判の良さを信じて見てきた。
私はやっぱり親弘さんの杉元佐一を見たくてこのシリーズを見ていた節があったから、まさか山﨑賢人のビ>>続きを読む
そもそもが「歌が上手くなるために合唱部の部長(14歳)をスカウトしてカラオケに拉致」って導入部からいや成田狂児なにしてんの?!って気持ちにならなかったと言ったら嘘になる……タンポポニキのほうがマトモ…>>続きを読む
すごく好きな映画だったけど、素直に好きと言っていいのか迷うところ…
駿にしても実央にしても、ゲイセクシュアリティの描写はほとんどの部分すごくいいなと思ったし、「もう自分なんかほっといてくれよ」って気持>>続きを読む
これまでのシリーズを一切見ないまま見てきた。
過去の因縁が云々とかは全然分からなかったけど、キャラの中でもわかってないキャラがいて助かったし、というか爆発!殺し!アツい友情!って感じの映画だったから余>>続きを読む
1作目を劇場で見た時の記憶も曖昧なまま観たけどおもしろかった!
良い兄弟映画だったな……というかパトリック・ウィルソン氏の「なんでこんなやつが兄貴なのよ…」の顔がうますぎたし、チーズバーガーのくだりも>>続きを読む
好きな女の子にモテるためにダウン症の弟の存在を隠そうとする男の子のお話。
「弟の存在がバレたら超かっこわるい」と思うジャックの気持ちは純粋に差別そのものだなあと思う一方で、じゃあ彼はひとりでにそれを覚>>続きを読む
今回の4K上映で初見。
ほぼ倉庫の中で視点が固定されていながらもギャングの仲間割れとスパイ探しを描くところに、名作たる所以を見た気持ち。会話劇に物語描写を任せるところもいくつかみているタランティーノ映>>続きを読む
アニメ版を"喪失を乗り越えてなお続いていく人生"の話なのだと解釈したかった節があったせいか、どうしても映画のギルベルトのストーリーラインに入り込めず、ずっと複雑な気持ちで彼を見てしまった…どうしても、>>続きを読む