みつお

スリー・ビルボードのみつおのネタバレレビュー・内容・結末

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

観賞後は、重い映画で、消化不良でしたが、町山さんの批評を聴いて、なんて考えられた映画なんだとぞわぞわしました!
町山さんが批評の中で言っていた「人は看板の表は見るけど、その裏側を見ていない」という言葉がしっくりきました。

劇中に出てくる「怒りは怒りを来る」って言葉は、まさにこのこと!という映画だけど、怒りを赦すということの難しさを感じました。
看板の裏側は見ると、「そんなことになっているなんて!」と驚き、相手のことを赦そうとします。でも、それはいつも手遅れな時で、「なんであんなことしたんだろ…」と後悔。
そして、自分が赦せなくなって、償おうとします。

ディクソンは、始めこそ怒りを向けられる人間でしたが、署長の手紙をきっかけに、償うために変わろうとします。
逆に、ミルドレッドは、娘に償うために行動を起こしていきますが、周りに怒りを振り撒きます。不器用だからこそ、この人は後悔が多くて肩を抱きたくなりますが、基本的に赦さない人です。恐い。
最初と最後で、印象ががらり変わる二人です。

私もミルドレッドと同じでやられたことは赦さない人間なので、いつか自分の怒りで後悔しそうですね。
みつお

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