もむ

スリー・ビルボードのもむのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.0
アメリカという国は色んな正義の心に溢れている。問題は、憎しみという感情に支えらた危うい正義が多いことだ。
なかには広告屋のレッドのように、自分をボコした相手にオレンジジュースを差し出す正義の心を持った人もいる。でも、そればかりではない。
では、危うい正義をどうやって見分けるか。それは、その正義がどこかに次の憎しみを生み、すなわち危うい正義を生んでいないか、よく見ることだ。
色んな正義がアメリカを良い方向に進ませてきたし、間違った方向にも進ませてきた。今この映画が評価されるアメリカに希望を持ちたい。オレンジジュースを差し出せる人が多くなっていくかもしれないと。なぜなら、オレンジジュースを差し出す正義は、次のオレンジジュースの正義を生むから。この映画が描いてるように。
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