『スリービルボード 』をウイングタウン岡崎 のシネプレックス岡崎 にて鑑賞。
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娘のレイプ事件を告発する母親(フランシスマクドーマン)による三枚の立て看板のメッセージがアメリカ南部の地域社会を揺るがすという筋。
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序盤で提示される幾つかの問題、レイプ事件、情報の拡散による憎悪の拡大、警察の横暴、南部の黒人差別、などはほとんど展開される事なく解決しない。そしてストーリーは斜め上に進んで行くという珍しい眺め。
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この映画のミソは二つ。
まず情報の拡散によって広がる誤解による被害、これをウェブを通じてではなく立て看板でやるというという点。
そしてもう一点は悪徳暴走警官(サムロックウェル)が改心し、母親と目的を共有するという点。
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母親役のフランシスマクドーマンの演技は素晴らしいし、部分部分では非常に優れた点のある映画と思う。しかし、ウッディハレルソン演じる署長からの手紙で暴走警官がくるりと踵を返すように改心する場面などはどうも納得いかない。
暴走する母親と対立する暴走警官が、改心した結果共に別方向に暴走する。よくそんな昨日まで憎み合った人と仲良く並走出来るな！と。
署長の自殺後に、住民たちの憎悪が母親に向いていくまでの展開は本当に期待させるものがあったのに残念。
ストーリーとしてはもっと良い反転があった筈。
追記:行き場の無い怒りが爆発する場所を求めて暴走する話、と理解するべきなんでしょうね。ただまあそう考えても残念。
