じーつー

スリー・ビルボードのじーつーのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.2
2017年・第74回ベネチア国際映画祭で脚本賞、同年のトロント国際映画祭でも最高賞にあたる観客賞を受賞するなど各国で高い評価を獲得したドラマ。
今年のアカデミー賞にも食い込んでくると予想してます。


アメリカ、ミズーリ州の田舎町エビングを舞台に描かれる人間模様。
タイトル通り3つの看板に主演女優の"フランシスマクドーマンド"が演じる"ミルドレッドヘイズ"が、過去の事件の究明を警察に求める広告を立てるところから物語が始まり、次第に彼女の周りを大きく巻き込む
予想外の事件の連続に目が離せなくなり、次第に登場人物達の抱える傷や二面性に共感して笑って泣けるそんな多くを語らない骨太な渋い映画でした。


イギリス人がアメリカを描くということで、「キングスマン」のマシュー・ヴォーンのようなアメリカいじりを披露してくれるのか期待してしまいますが、アメリカ南部の雰囲気がよく再現されてて違和感がなくとても丁寧に作られてる感じがしました。
俳優、女優共に好き人ばかりで眼福です。