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スリー・ビルボードのその他のレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
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「怒り」そのものを否定するような単純な話ではないことはわかってるけれども、娘をレイプされた挙句殺されたのを原因に周りの関係ない人間を巻き込むくらいめちゃくちゃにキレるのは親として然りと思ったので天啓のように告げられる「怒りは怒りを来す」をなんらかのミスリードかと疑いまくった結果、用意された誤解と準備万端なかけ違いでしれっと転がされてく展開の中で何を見ればいいかわからず終わってしまった。「怒りは怒りを来す」という言葉があからさまにハイこれがこの映画の言いたかったことですみたいに突然現れるのでこれはそういう映画なのかと感じたけども最後は怒りの矛先を別の悪人に向けてるし、提示された違和感を違和感のまま受容して良い映画だったなーとも着地できなかった。ただワンシーンごとの全ての要素が妙に意味深なのでそれも何かしらの伏線なのではとますます疑ぐり深く観てしまい、画面上に映る全ての事象がメッセージ然として見える気持ちの悪さを覚えた。凄まじい映画だとは思うけども。
ミルドレッドもディクソンもウィロビーも全員行動の動機がわからないというか、まともではないのはそれでいいんだけど何気に殺された娘と同年代の女の子と普通にイチャイチャしてる父親が一番キモい。警察署が燃え盛ってる中で遺書を読むショットが良かったです。あと看板屋と息子には何かしらの救済を与えてほしかった。
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