ある意味、これもアメリカの田舎は怖いよ映画。こんな作品を観ると、有色人種の自分なんかとてもアメリカに住むどころか、行くことも躊躇してしまう。
堂々の主演は、ジョエル・コーエン監督夫人のフランシス・マクドーマンド。彼女といえば何といっても旦那が監督した『ファーゴ』での身重の婦人警官役が強く印象に残っているが、そちらと本作でのオスカー受賞は納得の好演である。
ちなみに本作では『ファーゴ』と正反対の警察を敵視する立場というのが面白い。
レイプ＆殺人事件が題材なので暗くなりがちな話だが、脇の愉快なキャラがユーモラスな雰囲気を醸し出して最後まで一気に観てしまう。
特に主人公の娘みたいな彼女のいる元旦那が面白い。そして友人の小男がナイス・キャラ。
それにしても、いくら田舎の警察署とはいえ夜勤の当直がいないのは酷い。それじゃあ、放火されても仕方ないって(笑)
