なんかものすごい人間ドラマを観たなぁという印象。
「怒り」の感情が持つパワーを思い知らされる作品。ミルドレッドの怒りや苦しみ、後悔がびしびし伝わってきて、観ていて苦しかった。ああいう行動に出なければ、自分一人じゃ何も変えられない。だから、強い信念を持って行動し努力しなければ、何かを変えることはできないんだと強く感じた。傷ついた人間が救われるのは本当に難しい。現代だったら裁判で答えが決まるが、ミルドレッドの苦しみを見ると、自力救済も必要ではないかと思ってしまう、、、
オレンジジュースの下りは、人を赦すことの尊さが感じられた。ディクソンの変貌ぶりを見ると、真の優しさだけが人を変えられるのだと思った。怒りを乗り越えるのは簡単ではないけど、それを乗り越える、つまり罪を赦すことが未来を変えられるのかなと思った。
終始苦しい表情だったミルドレッドが、ラストシーンで笑顔を見せるのがものすごく印象的だった。
Music by Carter Burwell