Rinco

ダンボのRincoのネタバレレビュー・内容・結末

ダンボ(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

1941年版は動物視点でほとんど人間は出ない感じだったんだけど、これは人間視点が多い。動物は喋らない。
1941年版の必要なところは入れつつ新しい話を作ったところがいいなと思う。
ピンクの象をああいう風にするのは賢いなと思った。
やっぱり曲とコメディ色が無くなっちゃうよね…ティモシーも出てないみたいなもんだし
流石にダンボが引き続きサーカスのスターになって大活躍しましたっていう拘束エンドは良くないなって思うからこのラストでよかったと思う!

動物は人間のためにいるわけじゃないから、人間のエゴで動物を使うなっていう話だと思うんだけど、それと同時になんとなく、ウォルト及びディズニーのこういう部分が好きじゃないっていうのを描いてる感じもある笑
よくこれをディズニーで作れたなって思う笑
ルネサンス以前のアニメーションの実写版はその時に描いてしまった歪んだ価値観を描き直す面も大きいと思うんだけど、これは本当にダンボ及びこれまでのディズニーがやってきたことへの糾弾や反省的な面が大きいのかも。
ヴァンデヴァーは夢がない拝金主義のウォルトだし、ドリームランドはもろディズニーランド。おまけにただ遊園地っぽいものを作るんじゃなくてわざわざ私たちは移動しない遊園地を作ったって言って、科学館も入れてるのが笑 あれほとんどカルーセルオブプログレスじゃん笑
最後の私たちは動物を檻に入れませんって言うところも、ドキュメンタリーを撮ろうとして嘘の生態を付け加えたり無闇に動物を殺したりしたウォルトや、映画を通して特定の動物に悪いイメージをつけたディズニーをちょっと批判したそうな感じが出てる気がする笑

ちょっと2022年のレスキューレンジャーを見た時と同じ気持ちになった笑
これ自分のところで出して大丈夫だったの?とこれがディズニーで出せたのはほんとにすごい!っていうのが混ざり合う感じ笑
Rinco

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