このレビューはネタバレを含みます
原作の実写版リメイクとして、とてもよい作品でした。
ティモシーの役割は子どもたちやコレットが担い、ダンボを勇気づけるという構成がよかったです。
カラスたちやティモシーが好きなのでCGで出てこないのはある意味残念でしたが、これはこれでわかりやすく上手くまとまってるなぁという印象でした。
予告で見たときはダンボのCGなんか怖いかも?と思ったものの、本編のダンボは子犬みたいでとてもかわいかったです。
それだけに、やめて〜!ダンボいじめないでよ〜!と思う場面が多々ありましたが、サーカスの人たちが早い段階でダンボに好意的になったのが救いでした。
ダンボが飛ぶ映像、思ったよりかなりリアルで説得力がありました!
ついつい毎回応援してしまいます。
メディチ団長、最初はなんて自分勝手で意地悪なやつだと思わせておいて、徐々に本当に悪どいヴァンデヴァーに利用されるうちに、情けないおじいちゃん感や優しさが出てきて憎めないキャラに見えてくるのでこの展開もうまいなぁと思いました。
そしてマイケル・キートンの演じるヴァンデヴァーが非常にハマり役だった!!
通常時もよかったですが、最後の方でDREAMLAND崩壊するあたりの、ティム・バートン作品のはちゃめちゃB級感が満載で最高です。笑
この辺はフランケン・ウィニーやミス・ペレグリンと奇妙な子どもたち、もっと遡ってマーズ・アタックのドタバタシーンと似た雰囲気を感じてわくわくしました。
エヴァ・グリーンもハマり役で、美しかったなぁ…
原作のアニメに関連したところでは…
①Pink Elephants on Parade が素晴らしかった!
子どもの頃からの一番好きなシーンなので、ピンクシャボン玉がゾウになってプカプカ浮かぶ幻想的な演出に心躍りました。
ルンルンで見てるダンボもかわいかったけど、終わった瞬間のダンボの目の光が消えたような演出が絶望感出ててちょっと怖かったです。笑
②サーカスの火事の演目のシーンがよかった!
ここはアニメの再現度が高くて非常によかったです。
衣装や展開も忠実でした。
③Baby Mine を団員さんが歌うアレンジ、とてもよかったです。
④サーカスの物販で売ってるダンボのぬいぐるみがアニメのダンボの姿!
子どもたちがダンボのぬいぐるみ持ってるのがかわいかったです。
⑤When I See an Elephant Fly いつのまに流れた?
会話の中で出てきたのは気づきましたが、アレンジが全然違ったのか聴き逃しました。
本編と関係のないところでは、
美女と野獣のときも感じたけど人種問題や動物虐待問題などいろいろセンシティブなんだなぁと思ったり…
ラストは最初「えぇ?!」と思いましたが、よい終わりでした。
総じてダンボの暗めの話にティム・バートンの演出がハマってたと思います。
またゆっくり観たい映画です!