Chika

キセキの葉書のChikaのネタバレレビュー・内容・結末

キセキの葉書(2017年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

主人公がラジオのパーソナリティのような仕事をしている理由や背景は最後までわからなかったけど、自分自身に何か幸せや楽しい出来事が起きなくても、誰かの少し笑える話で心が軽くなる瞬間てあるよなあ、と思いながら観ていた。
鬱と認知症を併発した母親が、葉書を外で待つようになり、配達員と挨拶するようになり、同じ病室の人と仲良くなり、家に人を呼ぶようになり…と元気になっていく姿が良かった。
「気持ちだけで人を救うことは出来ますか?」という問いに「それ以外の方法があるんですか?」と言う近所のおば様の言葉も響いた。
偶然か必然か、葉書をスクラップしたスケッチブックの表紙に母親が書いた「希望」の文字は息子と娘の名前にそれぞれ入っている文字。その重なりにもグッときた。
2人の子供は家族みんなの希望だと思う。
もっと濃く深く描かれていたらより良かったです。13年という月日の長さが本編からは感じられなかったかな。
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