ふじこ

ガーンジー島の読書会の秘密のふじこのネタバレレビュー・内容・結末

2.7

このレビューはネタバレを含みます

終戦後、都市機能を取り戻し賑わいを見せるロンドンで暮らす作家ジュリエット。
ある日彼女に届く一枚の手紙から、かつてナチスに占領され食糧難の中でも助け合っていく為に創設されたという”ガーンジー 読書とポテトピールパイの会”に興味を抱き、ついでにこれをネタに1本書こうと島へ向かう。
しかし読書会のメンバーには会えたものの、発足人であるエリザベスという女性についてはなぜかみんなが口を閉ざす。


ミステリーを期待して観たんだよなぁ…。どうして安易なラブロマンスにしてしまったんだよ~がっかりだよ。
最初は 画面の色や雰囲気から(殺人系ではなさそう…)となり、(そんな驚きの真相じゃなさそう…)となり、ラブロマンス…!(がっかり)となった。

ミステリーじゃなかったのは別に良いとしても、なんか面白そうな話じゃん、ぐらいの気持ちできた主人公との温度差とか、戦後間もなくで、更にみんなが秘密を守ろうとしていて、まだかさぶたになりかけたくらいのその傷も、話の肝であるはずのエリザベスの話が他のエピソードに埋もれてしまうほどサラッとしちゃっているところとか、真面目に描いたって絶対面白くなりそうな部分をエンタメ方向に振ることで軽さを出してしまって、結果全部中途半端だな~って感じになっちゃったのが残念でならない。

ジュリエットとメンバー達の信頼感もあやふやに、話すかなぁ、秘密を。
秘密って言ってもあくまで懸念材料だし、あのロマンス相手の男の子って事にしとけば良いのでは…。
他の人物にはもっと深みがないと描写配分だけでいったらラブロマンスと同程度かそれ以下に感じたなあ。ペラペラだった。
雰囲気や景色は良かっただけに、本当~に勿体ない。
ふじこ

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