傍から見たら誘拐犯でも自分にとっては25年一応愛をくれた両親だし、治療の過程で除去の対象になるような洗脳道具も自分にとっては世界を形成してくれたヒーローであって、普通とか正しさを押し付けることは改めて暴力だと感じた。
まあこの映画はそういう暴力性を批判的に描くことをメインテーマにしたものではないと思うけど。
主人公を誘拐した夫婦含めて悪い人が出てこない。
みんないい人
世界がこうだったらいいのに、というような、ある意味幻覚を見ているような映画。
見たあとしばらく余韻に浸るためだけに夜の道を散歩した。
ストーリーが単純だったり演出がチープだったとしても、どうしょうもなく惹かれる映画にたまに出会えるけど、これもそんな映画の一つ。