ブリグズビー・ベアの作品情報・感想・評価

「ブリグズビー・ベア」に投稿された感想・評価

ブリグズビー・ベアのビジュアルが好きすぎる。Tシャツを買ってしまった…。
実年齢になかなか追いつけない私としては、そのままの君で良いって言われたい。優しい人ばっかりの世界だなぁ。
スペンサーの良いやつ感と、刑事さんのコメディリリーフ感、マーク・ハミルのスターウォーズ感、パネェ。
tuburech

tuburechの感想・評価

2.5
可愛らしい映画だと思ったし、途中からはすごく感動的で良かったけれども、結局の所emotionally manipulativeだった。

『ルーム』的に、幼少時代を監禁されてすごした青年が、徐々に現実世界に居場所を見つけて、監禁時代にforce fedされていた(誘拐犯が作った)オフ・ビートなヒーロー・ドラマをリクリエイトすることで、トラウマ(なのかどうかよくわからないけれども)を超克するという映画で、(深みはないんだけれども)魅力的なキャラクターに溢れていて、最終的にみんな良いやつで、感動的なBGMで大団円だった。

ただ、洗脳されて過ごした青年が、ある意味洗脳を解かれることなく自己表現をする様を、emotionally manipulativeなBGMに乗せて、感動的な調子で届けるというのもある意味洗脳的で、不器用な主人公たちが自己表現を通じて受け入れられる、ハートウォーミングな佳作、みたいな風にはどうにも受け取りづらい、独特の悪趣味さがあって、そういうのも現代的なのかしら、という複雑な後味を感じた。普通に感動したんだけれども、どこからともなく腐敗臭のする映画だった。
むむむ〜。個人的には2018年最大の問題作。
本作ををどのように捉えて良いのか分からず、しばらく筆が止まっていた。手強い映画だ。

※以下、ややネタバレあり

①主人公は被害者ではない?

主人公のジェームス(25歳)は誘拐され20年以上も軟禁されていたわけですが、本作の作り手は彼のことを「被害者」としては描いてない。
そして、ジェームス自身も自分のことを「被害者」とは認識していない。

本作はこの点が重要ですよねぇ。

両親だと思っていた人が実は誘拐犯で、現実世界から隔離されていたというジェームスの特殊な「育ち」は重大な悲劇ではないんですよ。本作においては。

家が金持ちか貧乏か、地元は都会なのか田舎なのか、という話と同じようなレベルで「ちょっと辺鄙なところで育ったけど」くらいの扱いですよね。

少年の誘拐軟禁が異常な事件ではなく、1つの「生まれ育った環境」なんですわ。

少なくともジェームスにとって隔離シェルターの中での偽両親との生活はある程度幸せであった様子。下手したら実の両親の下で育つよりも快適だったかもしれない。

この主人公が被害者でない、という捉え方が本作のユニークなところであり、あまりの事件性の無さに違和感を感じてしまうところでもありますー。

②みんな優しすぎ

文字通りの箱入り息子として、(誘拐軟禁ながらも)愛情を持って育てられたジェームスを待ち受けていた外の世界は、辛く厳しい現実…

ではなかった!

関わる人みんなが、優しいんですよ。
一部のマスコミやカウンセラーを除いては、関わる人みんながジェームスを色眼鏡で見ることなく、彼の嗜好を受け入れ、応援する。

それも、ジェームスのことを不憫に思って優しくするのではなく、純粋に彼のやりたい事に共鳴して優しく協力するというのがポイント。やはり周囲の人間もまた、彼のことを被害者というよりもクリエイターとして扱っています。

この手の主人公に対しては、彼の存在を悪用しようとする人間や、邪魔をする人間が出てくるのが定番なんだけど、ほぼそういう人が出てこない。

主人公が被害者ではない、というのに加えてこの点もまた物語の定石を外しているんですよね。

③全てが上手くいきすぎ。

周囲の理解と応援に加えて、ジェームス自身の現実世界への順応性・コミュニケーション力の高さもあって、彼の新生活はほぼ順調に進んでいく。

そして、自主制作で「ブリグズビーベア」の続きを撮るというのも、拍子抜けするほどうまく事が運んでしまう。

終盤前のある展開で一時的な挫折があるんだけど、これまた驚くほどアッサリと解決される。

この点でも、主人公が困難なゴールに向かってあらゆる障壁を乗り越えて…という定番からは外れていて、障壁がほぼ無い。

つまり、主人公の想いや行動を妨げたり足枷になるような要素がことごとく排除されているんです。例えそれらが物語を盛り上げるための定番要素だとしても。

起承転結の「転」を敢えて抜かしてあるというか。
むしろ起・承・好々・結みたいな。なんじゃそりゃ。

敵が居なければ困難も無い、全てが友好的というファンタジーぶりが、僕にとっては逆に歪に感じられてしまったというわけですー。

ただ、そんな了見の狭いことを考えなければ、話のテンポは良いし、俳優陣も良い味出してるし、素直に「良かったね〜」と爽やかに感動できる映画かな?

僕も最初は「ジェームス、良かったね〜」とは思ったものの、「でもこれってどーなのよ」という違和感もあって、それが何なのか思いを巡らせた結果がこの感想です。
ジーナ

ジーナの感想・評価

4.0
度々挿入されるVHSに収められたブリグズビー・ベアの番組内の世界が子供の頃に見た教育番組を思い出させてくれます。
また、劇場で大人みんなで教育番組を観てるという感覚がいい意味で恥ずかしく、ニヤッとしてしまうw

こんな番組を楽しんでいたピュアな気持ちを持ったまま大人になったジェームスの真っ直ぐな思いや大きな夢は感動もの。

何よりブリグズビー・ベア他、さまざまなキャラクターが可愛いことこの上ないw
ぬいぐるみが出たら買うかも。
てか、あの目覚ましも欲しい!
マーク・ハミルの声があまりに合いすぎ。
太陽の顔もイキイキと演じていますねぇ。
テレタビーズの太陽の悪魔バージョンですなw

自主制作映画を作るという夢に共感できましたし、なんだか希望を貰えました。
オリジナルの教育番組がここまでアメリカ国民の共感を得るという点もおかしいようで微笑ましい。
いってみりゃドラえもんやクレしんみたいなもので、子供向けと思って侮るなかれですな。

いい人ばかり登場するのもこの作品の良さ。
難点はちょっとうまくいきすぎ。
miumiu

miumiuの感想・評価

4.1
近くの映画館で上映がなく見逃した作品をやっと鑑賞!

幼い頃に誘拐され、ニセ親から愛されつつ外の世界を知らずに育ったジェームズが、両親の逮捕をきっかけに外の世界へ出ることに。
映画に魅せられ、ニセ親がジェームズのために作った子供向け番組『グリムズビー・ベア』の映画を自主製作しようと奔走する物語。

なんて優しい世界観!
外の世界を知らなすぎるジェームズが、映画作りを通して徐々に友達や仲間を増やし、実の家族の理解も得ていく過程が丁寧に描かれていた。

好きなことをピュアに追求し、失敗してもめげないジェームズから元気をもらえる。
出てくる人みんな優しい。特に最初に協力してくれる刑事さん、めっちゃイイ人! 大好き!! グリムズビー・ベアの無表情な顔と独特の声も、見ているうちに味があっていいなー、と思えてくる。

特典映像によると監督と主演俳優(脚本も担当)が普通に子どもの頃からの友達同士らしく。この映画の製作自体が『グリムズビー・ベア』みたいなものなのかもしれない。まだ若いクリエイター達、次作も楽しみ!
YouTubeの自分のチャンネル
https://youtu.be/f9qOQSEdtoY
詳しくは、上記URLの動画内で話しています
2018年の映画を振り返るうえで
これを見ておかないとだめな気がした

何が正しくて何が間違ってるかなんてどうでもよくて
生きるうえで好きなもんを好きって貫くことが1番大切で1番幸せなんだって教えてくれるお話だった

優良くま3部作[2018]
プー,パディントン2,ブリグズビーベア

このレビューはネタバレを含みます

とても好きな映画だった。ほっこりするようなでも何となく寂しくてしんみりするような。
登場人物皆が皆それぞれの方法で優しくて良かったね本当に良かったね...が止まらない。
個人的に警官おじさんが好き。
彼もきっとどこかにぎこちなさと寂しさを抱えた人なんじゃ。なんかそんな感じがする。
ハミルも山頂で搾乳してた時より数段生き生きしててとても良き。
きっとドラえもんとかアンパンマンとか幼児期に大事にしていた架空のともだち執着していた何かに別れを告げて大人になる物語だとするならば、苦しさや辛い現実を乗り越えて良く頑張ったねという気持ちが半分、もう二度と彼には会えないという悲しさ自分で消してしまった寂しさが半分。
生きてく上での虚構という慰め。同時に誰にも侵されず強くあれる想像の力ってとこにもぐっと来た。
凄く心に染みる作品だった...。
タケ

タケの感想・評価

3.9
ふつーに考えると深刻な洗脳内容も宗教とかただの誘拐でなくクマを核とすることで映画自体が万人に受け入れられるものになっててかなり秀逸な作品だと思った。
Ryow

Ryowの感想・評価

3.9
設定を聞いた段階で面白いと思った。なんだかよくわからないとこもあったのでまた観るつもり。
とりあえずVHSの1巻から見てみたくなった。感想がまとまらない 笑
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