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セブン・シスターズのBUSSANのレビュー・感想・評価

セブン・シスターズ(2017年製作の映画)
3.8
人口増加により、危機的な食料問題、燃料問題、更には環境問題に直面していた欧州連邦は「児童分配法」を実施。これにより一家族につき認められる子供は1人までとし、違法に生まれた子供たちは連行され「クライオスリープ」と呼ばれる機械で、人口問題が解決されるまで、その中で眠り続けることを余儀なくされた。

そんな中、一卵性の7つ子を孫に持ったウィレム・デフォーが演じるテレンス・セットマンは、彼女達を「クライオスリープ」送りから救うべく、それぞれに曜日(マンデイ〜サンデイ)の名前を与え、自分の名前の曜日に、1人だけ外の世界で通常の生活が出来るようルールを決めた。彼女達は自分の曜日には、7人とも全員が1人の人格を演じ、カレン・セットマンと名乗った…


簡単に言ってしまえば、ハードモードの「一人っ子政策」ですわ。見つかれば即、機械送りです。作中では「クライオスリープ」に送られることは、空腹や痛みとは無縁で人道的なものであり、あくまでも違法で生まれた子供なので、抵抗感があっても仕方ないとのこと。


暇つぶし程度にはなるかと思ってましたが、想像以上に楽しめました。

かなり乱暴な設定や展開でしたが、そこはSF映画やし、多少は目を瞑れば特に気になりませんでした。ちょっとチープで、女性が主人公のSFと言えば『イーオン・フラックス』を思い出しましたね、あの映画も酷評されている割には僕は良かったと思ってます。

ナオミ・ラパスが7人の姉妹を1人で演じてるんですが、もうちょっとそれぞれ特徴あっても見やすくてええんちゃうかと思いましたわ。

それよりまたしても邦題がやらかしてます。原題は『What Happened to Monday』なんですが、なんでまたいらんことするかな…こっちの方が明らかにミステリアスで引き込まれるんやけども。

『セブン・シスターズ』の方が分かりやすいから日本人にはいいでしょとか思ってるもんなら「クライオスリープ」送りにしてやりたい。
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