Jimmy

夜の流れのJimmyのレビュー・感想・評価

夜の流れ(1960年製作の映画)
2.5
池袋・新文芸坐での『成瀬巳喜男監督特集』で鑑賞。

花柳界の女将(山田五十鈴)とその娘(司葉子)が、板前の板さん(三橋達也)という一人の男を好きになって、という物語を、封切りまでの時間が短かったことから成瀬巳喜男監督が、共同監督として川島雄三監督を選んでつくった映画であるが、次の2点が惜しい。
1.物語が散漫
2.女優など登場人物が中途半端に多過ぎて、魅力ある人物不在

冒頭、「TOHO SCOPE」のワイドスクリーンが、カラー映画として現れた時は期待したのだが、司葉子がカラー映像に映えて綺麗だったぐらいが救い。

妻(草笛光子)を捨てた夫が戻ってきて「5万円ではなく、3万円のお札を映すシーン」は成瀬パートに他ならない。
また、ダンスホール場面は、川島パートか。

まぁ、この作品が「未ソフト化」であるのも理解できた。
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