夜の流れの作品情報・感想・評価

「夜の流れ」に投稿された感想・評価

途中から死の匂いがプンプンしてきて、必死で見つめるしかなかったんだけど、犠牲は1組だけだった。
川島と成瀬の演出の分担については、研究されていてある程度明らかになっているらしいけど、僕が見て何となく思ったのは、成瀬っぽいシーンも案外川島が受け持ってたりしてそうだなと。
Taul

Taulの感想・評価

3.0
『夜の流れ』川島雄三特集で初鑑賞@シネ・ヌーヴォ。フィルム状態良好。成瀬巳喜男と川島雄三の共同監督という特殊な企画。登場人物が多く話も散漫だが、成瀬と川島の演出の違いがそのまま旧、新世代の女性の生き方の違いというテーマに重なるという妙な面白さがあった。この展開、現在なら2倍は時間がかかるのでは。そんな映画のスピード感が堪らない。
甲冑

甲冑の感想・評価

4.0
無理心中に呆気にとられる。浄瑠璃、歌舞伎や文楽でも心中ものって日本には伝統的にあるイメージだが他人に依存せずともある程度やっていけるようになった現在はどうなのだろうか。つい心中死亡の推移など調べてしまったが特に出てこなかった。
美しくて哀しい
でも力強く生きる女たち
男どもは添えものに過ぎぬ
時代の空気や動きが伝わってくる 
数多くの生き様を丁寧に描いた作品
成瀬巳喜男と川島雄三の共同監督作品があるとは思わなかった。男女の愛憎劇は、成瀬巳喜男で、ごちゃごちゃとしたシーンに関しては川島雄三だろうと想像をつける。ある種の料亭花街映画と言っていいようなう昭和昭和な作品であった。山田五十鈴の肉食熟女と司葉子の美貌に目を見張り、水谷八重子と市原悦子そして草笛光子といろんなタイプの花街女性が見れて、ちょっと楽しい。やはり共同監督の難点か統一感がないので何か不思議な映画を見させられたような気分になる。成瀬巳喜男は、怒ってそうだ。
アノ

アノの感想・評価

4.1
川島が乱痴気騒ぎしてると途端に成瀬の重苦しい画面が割り込んでくるのが、段々たまらなく面白くなってくる。
川島はだいぶ成瀬に合わせたようでどっちが撮ったのか判断がつかないシーンもちらほらある。


料亭で三橋達也を口説き落としにかかる山田五十鈴、切り返しで増幅される圧の強さがめちゃ怖い。
司葉子が三橋達也を詰問するシーンも素晴らしい。
これは流石に成瀬の担当だと思うが、川島とは違うやり方で三橋達也をクズ男として演出しているのが面白い。
どう考えても川島と成瀬では編集テンポが違い過ぎてシーンによってちぐはぐなのだが、そこを無理やり一本の映画にまとめ上げている辺りが結構新鮮で面白い。あと司葉子を筆頭に女優陣が超艶やかで眼福。
Jimmy09

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2.0
2016年6月1日、池袋・新文芸坐の『成瀬巳喜男監督特集』で鑑賞。

花柳界の女将(山田五十鈴)とその娘(司葉子)が、板前の板さん(三橋達也)という一人の男を好きになって、という物語を、封切りまでの時間が短かったことから成瀬巳喜男監督が、共同監督として川島雄三監督を選んでつくった映画であるが、次の2点が残念な感じ。

1.物語が散漫
2.女優など登場人物が中途半端に多過ぎて、魅力ある人物不在

冒頭、「TOHO SCOPE」のワイドスクリーンが、カラー映画として現れた時は期待したのだが、司葉子がカラー映像に映えて綺麗だったぐらいが救い。

妻(草笛光子)を捨てた夫が戻ってきて「5万円ではなく、3万円のお札を映すシーン」は成瀬パートに他ならない。
また、ダンスホール場面は、川島パートか。

まぁ、この作品が「未ソフト化」であるのも理解できる。
くずみ

くずみの感想・評価

3.8
湿度の違う成瀬パートと川島パート。同じ画面の中での行動で、芸者衆それぞれの個性と事情を浮かび上がらせる。野放図な水谷良重が目立つ。山田五十鈴の視線がねっとり絡みつく。
たなか

たなかの感想・評価

4.8
何本か観てると思うが山田五十鈴は今んとここれが一番凄かった(成瀬びいきもあるけど笑)

逢瀬のシーンの顔と陰、そしてしなだれ絡まる五十鈴!
なんと言われても…といって咽び泣く五十鈴!

エンディングの対比も良かったなー、去る母と踏み出す娘、でも明るい未来が待ってるとは思えない感じとか

川島さんと成瀬さんの違いに注視してもっかいみたい!
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