夜の流れの作品情報・感想・評価

「夜の流れ」に投稿された感想・評価

くずみ

くずみの感想・評価

3.8
湿度の違う成瀬パートと川島パート。同じ画面の中での行動で、芸者衆それぞれの個性と事情を浮かび上がらせる。野放図な水谷良重が目立つ。山田五十鈴の視線がねっとり絡みつく。
何本か観てると思うが山田五十鈴は今んとここれが一番凄かった(成瀬びいきもあるけど笑)

逢瀬のシーンの顔と陰、そしてしなだれ絡まる五十鈴!
なんと言われても…といって咽び泣く五十鈴!

エンディングの対比も良かったなー、去る母と踏み出す娘、でも明るい未来が待ってるとは思えない感じとか

川島さんと成瀬さんの違いに注視してもっかいみたい!
2016年6月1日、池袋・新文芸坐での『成瀬巳喜男監督特集』で鑑賞。

花柳界の女将(山田五十鈴)とその娘(司葉子)が、板前の板さん(三橋達也)という一人の男を好きになって、という物語を、封切りまでの時間が短かったことから成瀬巳喜男監督が、共同監督として川島雄三監督を選んでつくった映画であるが、次の2点により、失敗作となってしまって残念。

1.物語が散漫
2.女優など登場人物が中途半端に多過ぎて、魅力ある人物不在

冒頭、「TOHO SCOPE」のワイドスクリーンが、カラー映画として現れた時は期待したのだが、司葉子がカラー映像に映えて綺麗だったぐらいが救い。

妻(草笛光子)を捨てた夫が戻ってきて「5万円ではなく、3万円のお札を映すシーン」は成瀬パートに他ならない。
また、ダンスホール場面は、川島パートか。


まぁ、この作品が「未ソフト化」であるのも理解できる。
残念。
coma

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4.3
成瀬巳喜男にしては派手だし、川島雄三にしては落ち着いた感じの映画なのかな? 重いシーンがたくさんあるわりには、コメディっぽい。女の人それぞれの人生があって、みんな男のせいでそれぞれ悩んだり、いいことがあったり。でも、その苦労をみんな自ら選んでいるとは…。女の業も可笑しいですね…
勝五郎

勝五郎の感想・評価

4.6
2017.06.05
面白い!
山田五十鈴という人の凄さといったらもう凄いの凄くないの…めちゃくちゃ色っぽくて艶々に映ったり疲れたおばさんに見えたり台詞だけじゃなく、その表情や仕草の素晴らしさ。
凄いわ。(苦笑)

登場人物皆とっても魅力的なのだけど、私的には水谷良重がツボでした。
したたかに呑んで酔っ払って男どもに…そんな最近どっかで聞いたような状況に彼女の仕返しが奮ってます(笑)。

成瀬巳喜男と川島雄三…二人のタッチの違いはなるほどそういえば観ていてなんとなく「あ、ここ?!」的な印象ですね。
兎に角面白かった。
派手なアクションも飛び散る血も濃厚なラブシーンはもちろんCGも皆無なんだけどね、映画ってやっぱり素晴らしい…


あ、そうだ…E.H.エリックだと思ったら岡田眞澄でした(笑)。
moku

mokuの感想・評価

4.5
ついつい成瀬パートか川島パートかと考えて見ちゃったりするけど、花柳界の群像劇としてとっても面白いよね。

金太郎(水谷良重)が男達にビールを浴びせるシーンに少し胸を撫で下ろす。

そして、北村和夫!許さん!(私の草笛光子を…的に)
青二歳

青二歳の感想・評価

4.1

このレビューはネタバレを含みます

川島雄三&成瀬巳喜男共作。芸者置屋と元芸者がパトロンに任された料亭を舞台に展開する女の物語。ジェネレーションギャップドラマを得意とする両者が、若者世代と旧世代を撮り分けたというナゾ企画。しかも東宝。
旧世代は山田五十鈴のヒス芸が炸裂。めっちゃ恐い。品のないというと言い過ぎだけど、何というかここまでなりふり構わない中年女とは驚いた。素晴らしい。そら三橋達也も逃げたいわな。若者世代では草笛光子がラストをかっさらう上に芸者としての起伏ある人生を披露してくれるキャラクターなので、彼女が主役級のような気も。ただ二代目水谷八重子のいつものガサツなしゃがれ声と「よく芸者がつとまるわね」な感じも美味しいし、市原悦子とか中々個性的な面々がいて面白い。
志村喬が人畜無害紳士パトロンかと思いきやふつうに肉食でオイオイとなる。

で、これ一応若者世代の群像劇のようなパートが川島雄三、旧世代の山田五十鈴の老醜を成瀬巳喜男が撮ったとのことなんですが…実は逆じゃないかと考察する方もいるみたい。へーなるほど〜ふむふむ…と見返したら超混乱した思い出があります。だってどっちもジェネレーションギャップドラマよく撮るし、登場人物めっちゃ多いし…そんな映画や撮影の文法なんて自分にゃ分かりません。
iPhone盗まれ消えた下書きのうちこれはかなりのダメージ…細かいこと忘れちゃった…もっかい観たい…なんでDVDになってないんだろなー
ただ、女のドラマもジェネレーションギャップドラマもどちらも得意な両者なんだから世代間を撮り分けちゃったら旨味ないじゃん!というツッコミは…我慢しよう。ふつうに面白かったし。
成瀬特集の一環としてこの映画を観ると、川島雄三の違い過ぎるスピード感がカレーについた福神漬けのようですげえ新鮮
myg

mygの感想・評価

3.5
最初みたときはそんなでもなかったけど、山田五十鈴と三橋達也の逢瀬がはじめて出てくる場面、逃げそうな三橋達也をたぶん凝視しながら障子を閉めるのを手だけで宿の庭から見せるのゾクる。ザ☆五十鈴。
buccimane

buccimaneの感想・評価

3.5
通が見たらこのシーンはどっちが撮ったか探るのが楽しそう。確かに言われてみればシーンによってテイスト違う気がする。
あんたみたいなタイプの男が一番卑怯!みたいなのグサッときたな。
あと結局山田さんが1番燃えてるってのが良い。
自分はいつも司さんと白川さん混同しがちだけどやっとはっきり区別つけれたと思う...。
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