AmiHaru

ワンダーウーマン 1984のAmiHaruのレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)
4.0
待ちに待った、ワンダーウーマンの単独作の2作目ですね。

まず、観てみて最初に思ったのが、思ってたよりも80年代映画の要素が盛り込まれているように感じました。
オープニングやエンドロールの演出、そして劇中に登場する人々のファッションだったり風景もそうなんですが、個人的には画面の質感も、なんとなく80年代を意識している風に思えました。

また、本作のストーリーに関しては意外と深いなと思いました。
今回、真実から目を背けてはいけないということが、この作品において大きなテーマとなっています。
結局嘘で得られるものなんて、何もないんです。ちゃんとしっかりと真実と向き合い、そして本当の自分を愛してこそ、そこから人は勇敢になれるんだということを、この作品から教わりました。

本作は、80年代が舞台となっているんですが、どことなく今のコロナ禍にある世の中とも重なっているようにも感じましたね。
本作のヴィランの能力....というよりも、そのヴィランが得たどんな願いをも叶えてしまう石の力によって、世界が混沌に満ち溢れてしまいます。
そして今、この現実の世の中でも、コロナウィルスの脅威によって同じような事象が起きています。
だけど、そんな世の中に対し、ワンダーウーマンが希望を捨てることなく、真実と向き合うことの大切さを人々に説いていく場面は個人的には必見です。
色々と賛否はあるようですが、自分はこの映画は今のこの鬱屈した状況にピッタリな映画だと思います。

この他にもアクションシーンに関しては、ワンダーウーマンが空を飛ぶシーンがあるんですが、あれがまるでスーパーマンを意識してるようで最高でした。
そしてワンダーウーマンこと、ダイアナのかつての恋人にあたるトレバーなんですが、前作で死んだはずの彼がどのような形で本作で復活するのか個人的にはずっと気になっていた部分だったんですが、そこの部分に関しては本作を観て納得しました。
だからこそ、終盤のあのダイアナとの場面は、心にくるものがありました。

何度も公開延期を重ね、コロナ禍という大変な状況下であるにも関わらず、年内の公開に踏み切ってくれたワーナーブラザーズ、そしてパティ・ジェンキンス監督をはじめとした製作陣の方々には本当に感謝しかないです。
AmiHaru

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