DC映画を年内に観れる感動もあり、冒頭から現代(1984年)で活躍するダイアナ、スティーブとの再会あたりまで涙が浮かぶ。ただ人間ドラマ重視の脚本にも関わらず雑な演出に苦笑。悪役も拍子抜けでもっとアクションが見たかったのが本音。
めちゃくちゃ楽しみにしていた作品です。公開の金曜日から土曜日と観に行けなかったこととその間の好レビューの数々に期待値は高まっていました。
ただ今回は冒頭の疾走感が途中で失われて、151分を長いと感じてしまったことが残念でした。
前作も決して私自身高い評価ではないんですけど、見所は多くて好きかどうかでいえば好きな映画でした。
本作に関しては好きかどうかと聞かれると微妙なところ…。好きなシーンはあるけど…という具合。
何よりも一番アガったのは冒頭のセミッシラでの競技シーン。まだガル・ガドット出てきてないという。
しかも冒頭シーンは本編とはほとんど関係のない(言うなればなくても作品として成立するシーン)ので、そこが一番良かったというのは無粋かもしれません。
本作は人間ドラマ重視という感じだったので、私が本作に求めていたのは迫力満点、ダイアナが縦横無尽に暴れまくるアクションシーンだったんだと思います。
またシリーズファンからすると楽しみの一つだったクリス・パイン演じるスティーブとの再会でしょう。前作では悲しい出来事があり、しかも第一次世界大戦時期から1984年という時期に飛んでどういうカラクリなんだともう胸が高まるわけです。
ダイアナがスティーブを想い続けるが故というのはわかります。ただ願った一方で、その代償を受け、しかもその克服の仕方に問題がありました。正直なところ「あぁ…そう…」みたいな感想です。
とはいえ時代の異なる1984年に出現したスティーブが文化や技術の発達に目をキラキラ輝かせる模様には萌えました。ホント可愛い。本作のヒロインはきっとスティーブだったんでしょう。
苦言が多いですが、やはりワンダーウーマンを演じるのはガル・ガドットしかいないと思わせられる抜群のプロポーションと非の打ち所がない美貌、表情の繊細な演技とやはり彼女自身はパーフェクトです。
スティーブと再会したときの恋する乙女の表情はもう色っぽいのなんの。
本作ではさほど多くはないアクションシーンはとても見応えがありました。
で、また不満点に戻ってしまうのですが、ヴィランが全然魅力的ではない。なんですか、チーターって。
個人的にはペドロ・パスカル演じるマックスはとても良かったと思います。なんですか、あの悪役ヅラ。たまりません。あの節操ない感じもいい。けど、マックスは別に戦うタイプの悪役ではありませんからね。
あとハンス・ジマー好きなんですが、音楽に関しては前作のルパート・グレッグソン＝ウィリアムズに軍配。
伝えたいメッセージはわからんでもないんだけどなぁ。なんだか味付けが良くない気がしたんですよ。
そもそも一番の不満は今回キーアイテムになるゴールドアーマー。なんでそんなとこにあんのよ！もっとドラマチックに演出してくれよって思いました。
今回ドルビーシネマにて鑑賞。やはりドルビーシネマの映像と音響は素晴らしいですね。1月に『ラ・ラ・ランド』をやるらしいので、観に行こうかな。
※2020年劇場鑑賞157本目
