今日も喉が痛い

007/ノー・タイム・トゥ・ダイの今日も喉が痛いのレビュー・感想・評価

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いやいやいや、ちょっと待ってくれよ。
前作、前前作は反則技と言ったけど、それが目潰しや金的だとしたら、今回は銃はダメだろ!包丁もだよ!!みたいな凶器持ち込んできたんですけど!?みたいな気分にはなりました。

アクションがどうとかね、フクナガだけあってちょいちょい日本っぽいの出てきてとかね、ラミマレックはフレディだけじゃなくてマイケルもいけそうだなとかね、パロマ最高だよねエヘヘとか、そういう問題じゃなくてですね!え!それしちゃうの!?っていうねぇ。それ、おま、ちょっ…そうかぁ〜ん〜。

映画の出来は文句ない事もないけど立派だと思いますよ。『スカイフォール』も『スペクター』も今作も。そりゃこんなもん見せられたらありがとうダニエルクレイグってみんな言うよ。俺も泣いちゃったしね。でもね、その涙の半分は、でもこれは『007』なんだよ?それを君達は壊したんだ、と悲しくて悔しい涙も混じってましたよね。
『007』って60点〜80点ぐらいの映画だったと思うんですよ。全然悪い意味じゃなくて。『007』は90点以上を狙いに行くそんな映画ではなかったじゃないと思うわけ。なんか崇高な作品になっちゃった気がするのよ。
ただ見方を変えれば、これは『007』存続の延命処置だったかもしれないというのもあって、男根主義で女性差別者の時代遅れのボンドだと今は作れないよっていう時間稼ぎと一度リセットする為だったのかもしれない。しかしながらそれを辞めるともうボンドではなくなるのでなんて扱いにくい奴なんだお前は!君はもう…っ!…やめとこう。