AKI

007/ノー・タイム・トゥ・ダイのAKIのレビュー・感想・評価

4.5
ダニエルボンド最終作をIMAXにて。

1年半待ちにまった封切り、レイトショー解禁、金曜日のファーストデーということもあって、IMAXは満員御礼。

シリーズ初の4DXかIMAXかで鬼悩み、やはり007は体験型より迫力のスクリーンで!4DXは2回目に!と思っていたのですが、すっかりのめり込んで心的にヨボヨボになるので2度は見れなさそうです。いい意味で。

3hという長時間で膀胱は破裂寸前でしたが緩急で飽きさせないのはさすが。当然ながらスタッフも超一流であろう。あっという間でした。

作品としてはめちゃくちゃ面白かったし、アクションシーンもどえらくかっこよく、総合的に素晴らしかった!
みんな大好きQとのシーンで見せるユニークな掛け合い、Mやノーミとのクールなイヤミ合戦、魅力炸裂のパロマ、もう全てが愛おしい。

ただ、肝心要のボンドとマドレーヌの関係の描かれ方。本作品の中心部分が、ボンドのプライベート部分で、007のオフィシャルな「世界を救う」というテーマが交わる部分は好みが別れるところかも。

以下、過去作のネタバレあり⚠️

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カジノロワイヤルでは最愛のベスパーに裏切られ、ドライを装いMに「裏切り女」と表現しても、それは本心を見せていないだけで、本当は深く傷つきずっと想っているんだろうという、ボンドに対して「こう想っててほしい」という願望を抱ける余白があったように思う。

スクリーンでは内心のハラワタは見せず、クールオブクールなボンドでいて欲しいところ、本作品では「ボンドも人の子」という血の通った部分が端々に垣間見られる。

そして、ラスト。
最終作をどう締めくくり、幕を降ろすのか。
ボンドに用意された花道は...
かっこよすぎて悲鳴でした。
ボンドが劇中である人に投げ掛けていた言葉がラストを色濃く彩ります。

ぜひ劇場で見届けてほしいです。
AKI

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