かべ

007/ノー・タイム・トゥ・ダイのかべのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

整理するの面倒なので思い出したままに。

・オープニング前でざっくり最低限の知識が得られ、話も本作だけで完結するので助かった。と同時に、『スペクター』を観たはずが、ほとんど記憶に残っていないことを痛感して、「ここまで忘れられるのか」と我ながらびっくりした。

・オープニングでテンションが最高潮に(裏を返せば、オープニング後はテンションが下がり横ばい状態に)なった。
特に印象に残ったのが二重螺旋になった拳銃で、とても格好いい。ヘラクレス(作中に登場する生物兵器)をイメージしたものだろう。こういう映像作品ならではの象徴的な表現は、深読みもできるしクールに感じて好きだ。
本作に限らず007シリーズはオープニング解説が欲しい、パンフレットに載ってるのだろうか。

・IMAXカメラで撮影されていたシーンが前半に多かったような気がする。序盤~オープニング、ジャマイカで暮らすボンドが海から家に戻るカット、キューバでのパーティーの潜入など。
とは言ったものの、後半は意識が飛びそうなのを苦心して耐えながら鑑賞していたので、記憶に自信がない。後半も結構あったかもしれない。

・今回の敵のボスであるサフィンがパワー系というより頭脳系だからか、それとも脅威が生物兵器という目に見えないものであるためか、話が進むにつれ画面映えするシーンが少なくなっていった気がした。話のスケールや想定しうる被害はかなり大きいはずなのだが。何だか物足りない。
ただ、こう感じるのは、敵や脅威となるものが映像的に見映えがしないタイプだからというよりも、単に私が映像作品における爆発などの派手なシーンが好きだから、というのが要因だとは思う。

・パロマがめちゃくちゃ可愛かったなあ、かわいい上に強い。最高か!
こき使われながらもちゃんと仕事をするQも、かわいそうだがひたすら可愛かったなあ!

・ものすごく雑に本作の内容を要約すると「Home…Family…」じゃないですか?(マジで雑な要約だな)
ボンドが子どもの存在に戸惑っている様子は、「かわいい」よりも「セックスすりゃあ子どもができるのは当たり前だろ、なにカマトトぶってやがるんだ」という感情が勝った。「多少戸惑うのも分かるが、マドレーヌに裏切られたと誤解して決別したのはお前だろ、後で信じてたとか宣っているが薄ら寒いわ、バカタレが」と、頭のなかがボンドに対する罵倒でいっぱいだ。
そもそも、今まで作り上げられてきたボンド像と、庶民・安定などといったイメージが浮かぶ家族(子ども)を持つことは、上手く噛み合わないと思う。そこを踏まえたうえでのあのラストだとしたら腑に落ちるが、キャラクターが不憫だ。

・まとめると、前半はちょっと前のめりになるほど楽しめたのだが、後半飽きた(正直)。
かべ

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