ロアー

007/ノー・タイム・トゥ・ダイのロアーのレビュー・感想・評価

4.6
あまりに映画館で予告を観過ぎて、初期の予告の台詞を全部覚えてしまった位なんですけど、ついに新作を観せてもらえるんですよね?今度こそホントなんですよね?
チケットを発券してもまだ疑心暗鬼のまま、何とか観てきました。ダニクレボンドがこれで最後なのは悲しいけど、これまでの作品が良かったから何度も繰り返し観ればいいやというマインドになっているこの頃です。

まず、007シリーズの定番であり、毎回の楽しみでもあるOP。あの二重螺旋が映画の重要な要素であると共に、これまでの作品との繋がりやこの先への希望にも感じられて後からじんわりきました。
フィリックスまで出てきて「カジロワ」からの繋がりも深い作品でしたよね。これは絶対、ダニクレボンドを最初から全部知った上で観て欲しい映画(観てないと分からないとも言える)。
そういう私は実は「慰めの報酬」だけ観ていません。白状するとウィショ君&マッツのファンという事情からこういう現象が起きました。これを機に007シリーズをおさらいしようと考えているので今度こそ絶対観ます。観て、もう一回映画館で「NTTD」を観るまでが今月の目標です。

体を張ったアクションももちろんワクワクしたものの、実はアクションが苦手気味で人間ドラマが大好きな私としては、エモーショナルなシーンがたくさんあったのも嬉しかったです。ダニクレボンドのシリーズって、単なるアクション映画ではなく"ジェームズ・ボンド"という生身の人間の生き様と愛を描いた壮大な物語ですよね。だからこそ、あのラストで本当に良かったと思う。人間味溢れるボンドを演じ切ったダニクレ、おつかれさまでした。そして007シリーズを、ジェームズ・ボンドと言うキャラクターを好きにならせてくれてありがとう。

新キャストも魅力的で、話題になっていた次の007もこーゆー形で絡んでくるのか〜と面白かったし、アナちゃんもめちゃくちゃかわいかった。あーゆードレスって横から見えたりしないのか気になっちゃうスケベなんですけど、あのドレスとヒールであんなことしててギャーもう大好き♥ラミ・マレックの悪役は、正直もうちょい活躍して欲しかったものの、能面をとっても能面のように感情のない表情と暗い目が不気味ですごく良かった。

推しが主演以外の時は出番を少なく見積もってあまり期待しないようにしているんですが、今回そんな心の準備なんて要らなかったほどQの出番も多めで嬉しかったです。
今からすっごいネタバレするけど、Qは絶対毛がない猫飼ってると思ってた!絶対変わった種類の猫飼ってると信じてた!「スカイフォール」の時に言っていた「パジャマで~」って台詞も実践していて、Q好きにもたまらん映画でした。

てか、先日DMしてて「ダニクレボンドとウィショ君Qのやりとりが今後見れないのが悲し過ぎる」言われて、確かにそうだ!って今更なことに気づいたんですけど、昔、何かのインタヴューでダニクレが、ウィショ君のことはまだ17歳だった頃から知ってるって言ってて、そこから本作まで合わせて共演6本でしょ?そんなのもう、親戚の子と叔父さんみたいな感覚じゃん(多分違う)。そう思うと何だか途端に寂しくなっちゃいました。

仕方ないから「ナイヴズ・アウト2」にウィショ君出そ!そうしよ!ね!はい、決まりね!!
あと、次のボンドにはウィショ君の意見に賛成して(あと個人的な好みで)ルクエヴァを推したいと思います。私的には"ジェームズ・ボンド"というキャラが確立していなければ女性のボンドでもいいと思っている位なので、騒動になりそうなキャスティングを期待してます。
ロアー

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