アナ・デ・アルマスの出番が少な過ぎなんだってば！ 最後の最後まで「もう一回出てくるに違いない」と信じて、パロマ嬢の出待ちをしてしまった私の純情を返して…とまでは言わないが、彼女とてもチャーミングだったのでもっと出してあげてほしかった。
キャリー・ジョージ・フクナガ監督は、何を撮ってもとりあえず観るお気に入りの映画作家ですが、正直007に向いているのかちょっと不安だったものの、それは杞憂でした。ちゃんと（？）007だった！
ところどころにチラ見えする妙な日本趣味さえ可愛い。ズッキーニのせいろ蒸しをつくってるQは富士山の模様の前掛けしてるし、まさかダニクレが畳で正座させられる姿を見ることになろうとはな…。
『スカイフォール』を超えてくることはなかったけれど『スペクター』でちょっとがっかりした後の、この真のフィナーレはスッキリ爽快で楽しかったです。
前時代的なマチズモとミソジニーの典型である「ジェームズ・ボンド」というレガシーを、次の世代にどう引き継ぐかの方向性みたいなものも、示したのではないかなあ。
ところで次のボンド誰なんだろう。ダニクレボンドの後ではプレッシャーはさぞ大きいだろうな。
でもダニエル・クレイグが抜擢されたとき、アンチがキャンペーンサイト立ち上げるくらい反対されたのは有名な話。
誰が演じるにしても、面白い007がまた観たいです。
