どまうまる

007/ノー・タイム・トゥ・ダイのどまうまるのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ダニエル・クレイグボンド、良かったね…。

脚本・構成がわりとツッコミどころ多いけど、それを忘れさせる、気にならなくさせる位の画のパワーがあった映画でした。

まずはクレイグ、いやもうカッコ良すぎるね。
イケおじ超えてイケジジイに片足半位踏み込んでたけど、身体の動きが抜群にカッコいい。
姿勢やちょっとした仕草だけで魅了される。老いを感じさせない。
冒頭の車内シーンでマドレーヌに頭撫でられてる時は夫婦ってよりお爺ちゃんの介護かな?って不安にさせられたけど、すぐ吹っ飛ばしてくれました。

レアセドゥは…正直ブチャイク。
ママさんだからか知らんが所帯じみてるというか…華がない笑
でもなんか頑張って演技しててそこは良かった。

アナたむ。
いやー可愛い。
「レアおばの代わりにとびきりの美人持ってきましたよ!」と言わんばかりのフィーチャーされっぷり。
でも最近の写真ボトックスの打ち過ぎか知らんけど顔パンパンで劣化し過ぎてない?別人に見えるよ…。
新米的役だからか、それとも007のボンドガールを任された気負いからか、肩に力入りすぎじゃない?と思ってしまったかな。
キャリア的にもボンドとの、そしてダニエルとの対比としてそれはそれでいいんだけど、逆に下手に見えちゃった。
そして何より…

この役要らなくない?
今回1番思ったのはこれ!
作品全体で考えてマジで美人要因として以外にこの役の必要性を全く感じない。
2時間40分っていう長めの全体尺を考えるとこいつ出てこなきゃもっと削れたやろ…。

ボスのサフィン役ラミマレックはめちゃくちゃ良い芝居してるし、ラシャーナリンチの黒人007とかめちゃくちゃ美味しくなりそうなキャラなのに物凄く中途半端に描かれてて勿体ない。
最初に書いたけどこの映画は構成がかなり悪い。


クレイグボンドのラストって事でとにかく全部盛りしたら上手いこと整理つかなくなっちゃって、ボンド視点のシーンのみで構成されてるからサフィンも新007も「お前今まで何やってたんだよ。てか君何したいの?」状態。
シーンごとに観ると抜群に良いんだけどね。
映像の美しさ・殺陣やカーチェイスのカッコ良さ・キャラクターの描き方・動き・セリフ…どれもめちゃくちゃクオリティ高いと思った。マジで飽きない。
観終わって冷静になるとおかしいとこ沢山浮かぶのに、観てる最中は本当に夢中にさせてくれたので、この点数。


ちなみにボンドの死は俺的には"あり"。
クレイグボンドは今までの007と最後まで違った!裏切り続けてくれた!ってスッキリ。
定食もいいけど、それは次のボンドに任せりゃいいのよ。
ヘンリーカヴィルになって欲しいなぁ…。
今思ったけどウルヴァリンの最後を描いた「ローガン」とは比べ物にならないくらい良かったな笑
いや流石に007に失礼か?笑


最後に。
アメコミヒーロー脳で悪いけど、俺的には最後のミサイル着弾シーンをもう少しボカして、せっかくパロマとの任務シーンのラストで「また会おう」って言って別れたんだから、ポストクレジットでボンドが実は生きてて、パロマの危機をチョチョイと救ってでもして「また会ったな!」「え?!あなた死んだんじゃ!?」的なオチにしても良かったのにな〜とか思った。
なんかそうでもしないとパロマの必要性がマジでないよ…
でもま、そうすると安っぽくもなるから…結論やっぱパロマ要らないわ!笑