べるーし

007/ノー・タイム・トゥ・ダイのべるーしのレビュー・感想・評価

4.4
クレイグ版完結篇。スペクターと同じ様な真面目に不真面目路線やないか。前作より歪な出来ではあるけど…面白かった!

はっきり言ってしまうと一部展開と悪役サフィンは極めて凡庸なんですけど、ラストの展開とクレイグボンドのキャラクター性によって今作の価値は充分に高いものとなった印象を受けます。

ハンス・ジマーの主張強すぎサントラとか、前半の絵面の美しさはスペクターに匹敵するくらい良かったのですが、後半まで持続しなかったのはちょい残念でしたね。シナリオにしても。でも、この歪さはある種の魅力としても機能していて、完璧でないのが映画らしくて気に入りました。

ただサフィンがなあ。ただただ不気味なだけで何にも取り柄を感じないキャラだったのは非常に残念。何ならオープニングから意識した演出や設定満載だったのなら本名ドクターノオで良かったんじゃないか?そうすればタイトルも「死ぬ時ではない」「ノオよ死ぬ時だ」とダブルミーニングにもなって、わざわざサフィンなる新キャラを用意しなくても良かった筈。

と、悪役側に不満はあれどもラストに泣いてしまった人のレビューでございましたw

追伸:アナ・デ・アルマスが沢山活躍してくれていたら五点満点でしたw
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