このレビューはネタバレを含みます
ふざけあう姿は、女子寮の一場面を切り取ったかのよう。あどけなく明るく無邪気な少女たち。
でも、一人一人のストーリーはとても日本では考えられないような重いもの。盗み、クスリという言葉が笑顔の中で普通に語られていて、そのことに愕然とする。
また、「仕方ない」というその目はとても同じ少女と思えないような大人びたもので、そうするしかなかった辛さに心抉られる。
印象的だったのは、施設を出るとき。どんなにひどい家族と言っていても、やっぱり出られるのは嬉しいのか。中のほうが幸せなのでは？家族って、生きる意味って、、、
なにもできないけれど、この事実が同じ地球上で起こっていることを、やっぱり知る意味はある。知って、分かるのは難しいけど、考えることはできるから。
