しゅん

顔たち、ところどころのしゅんのレビュー・感想・評価

顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)
3.5
アニエス・ヴァルダの個人的記憶と人々の集合的な記憶が、壁写真と映画という二つの編集の中で重なり合う。いくつものの層になって複雑に織り込まれた記憶の綾。海沿いの廃墟に大写しにしたアニエスのかつての友人の姿は、次の日には波に消されていく。観ることの不確かさを観ること。スクリーンに映ることのなかったJLGの姿を観客に幻視させながら、映画は終わりを迎える。

アニエスの二色マッシュカットかわいい。「ジャック」と「寺尾次郎」という二人の故人…
しゅん

しゅん