バサジャウンの影のりりのレビュー・感想・評価

バスク地方を舞台にしたスペインのサスペンス。「バスタン渓谷3部作」の1作目らしい（原作小説読みたい！）。
森の中に横たえられた裸の少女の遺体、陰部の毛は剃られ、なぜかそこにクッキーのような伝統菓子が置かれていた…犯人は？菓子の意味は？異常な連続殺人事件に挑むのは、その地方出身の女性の捜査官。という感じで非常にハードボイルドな雰囲気でありつつ、バスク地方の伝説や伝統菓子、捜査官の家族とのしがらみなどがアクセントとなり、なかなか興味深い内容だった。ずーっと雨で暗くて陰鬱な感じがいい。