面白かった。
ポスターのソン・ガンホの笑顔からは想像できない程残虐でしんどくて。
40年ほど前の韓国でこんな事が起きてて、そもそも民主化されたのが1987年と、日本と比べてまだそんなに最近の事だったなんて知りませんでした。知らないというか、歴史の授業では習ってはいたけど肌感覚として…。
ソウルでタクシー運転手をしていたおじさんは、ソウルでデモをする学生達の事を煙たがってる「ただのおじさん」だった。
クァンジュ、高速バスで3〜4時間程かかる距離、そこまで行って街や病院の異様さ、自分の命に関わる事まで起きてやっと真実を知る。
ネットも携帯も無い時代だから、他の街で起きてることも、規制されたニュースだけでは何も知らない…
最近の事だからこそ、韓国の人達は自分達の歴史のネガティブな面をしっかりと伝えて、それが名作と呼ばれる映画を生むことが出来るんでしょうか。
日本では…難しいです、なんかおとぎ話みたいになってしまい現実感がない…。
今の日本も、「タクシー運転手」の中のニュースを見てる街の人達みたいになってしまってるのではないかと危惧します。
