U-NEXTにて字幕鑑賞。
あらすじは1980年、春のソウル。
個人タクシー運転手のマンソプは10万ウォン支払うという外国人の客の噂を聞きつけ横取り。
通行禁止になる前にドイツからの記者、ピーターを乗せて光州へと向かうが…
傑作！
タクシー運転手の視点で語られる光州事件。
今作をちゃんと認識する前はソン・ガンホがタクシー運転手役でほのぼの日常ドラマか〜🥺と思ってました…
前半こそはそんな印象を受けるコメディー調のロードムービー
全ては他人事…だと思っていた…
ソン・ガンホ演じるタクシー運転手と同じく呑気な気持ちでしたが光州へ着くと道を封鎖する軍人、検閲された新聞紙、怪我人でごった返す病院、嘘を垂れ流すニュースと新聞…
徐々に凄惨な状況が浮き彫りになってくる
軍部が老若男女問わず国民をよってたかってリンチ、銃口を向けたりとどシリアスな展開となる落差が凄い…
そんな中、対立し合いながらも言葉があまり通じなくてもタクシー運転手と記者が絆を深めていくドラマも超良かった！
外国人記者ピーターに目を付け、執拗に追ってくる冷徹軍人役にチェ・グィファ
全力疾走する姿はまじで怖い
そして撮影に協力してくれたり、悲惨な状況にも関わらず人としての心を見捨てない優しい人達が…なあまりにも凄惨な現状に打ちひしがれる記者の姿と一緒に観てるこちらもズーン…となった
海外に光州の悲惨な事件を伝える
現状を変える為、希望を繋げる為にタクシー運転手達が集結するカーチェイスは熱く泣ける。
エンドロール前のピーター本人の言葉には号泣…
史実を扱いながらもエンタメに仕上げ、尚且つ今作が大ヒットする事に韓国映画としての強みを感じる。
