この前、ペンタゴンペーパーズを観て傑作と評しましたが、吹き飛びました。
東京で快適(ぬるま湯)な生活を送っていたドイツ人ジャーナリストのピーターは韓国で戒厳令が引かれた事に居ても立っても居られなくなり、ソウルに飛びます。
ソウルではギリギリの生活を送っているタクシー運転手が学生達の民主化要求デモの影響で封鎖された道路に苛立ち、愚痴ります。
何の為に大学入ったんだ！何が不満だ。(出稼ぎ先の)サウジアラビアに比べたら韓国は住みやすくていい国だ！商売上がったりだ！
そんな2人が運命的に出会い、光州で地獄を目撃します。そしてその惨状を世界に発信する為に奮闘します。
凄い映画です。笑い、涙、暴力、ハートウォーミングの全てが程良くミックスされてます。昨年は新感染にやられましたが、今年はこれです。
ソン ガンホは弁護人でも金儲けの上手い高卒弁護士が民主化運動の学生さんの弁護を引き受け目覚めて行く役を好演してました。この映画のおかげで、ソン ガンホは朴槿恵政権から反体制的文化人として嫌がらせされたそうです。
そう言えば、この映画では韓国の民主化弾圧の実態を国外に知らせる為にドイツのZDFと毎日新聞が呼ばれてました。日本とドイツのメディアは韓国の民主化にかなり貢献してますね。
