1980年の韓国。ソウルで11歳の娘をひとりで育てながらタクシー運転手をしているマンソプ(ソン・ガンホ)は、大金に目がくらみドイツ人記者ピーター(トーマス・クレッチマン)を乗せて光州に向かう。マンソプの機転で見事に検問をくぐり抜け、ふたりは光州に入るが、ピーターは「危険だからソウルに戻ろう」と言うマンソプの言葉を聞かず、撮影を始める。
サウジアラビアに従軍していたとはいえマンソプはスーパーヒーローではない普通の運転手。偽りのテレビの情報を信じてしまう国民を見ても何も言い出せず、自分が一体どうしたら良いのか悩む姿に心を打たれた。